スーパー店員の憂鬱・社長を喜ばせるためだけの発表会開催だぞ編

月に1度、どっかの店のどっかの部門が本社の会議室で発表会をする。そんな謎に満ちた祭典があった。最優秀賞、優秀賞みたいに順位がつけられるんだけど、結局のところ、社長を1番喜ばせたら勝ちみたいになっていた。

詳しく書いていこうと思う。

 

1、とりあえず店でどの部門がやるのか決める

大体じゃんけんで決まる。とても面倒くさいのでみんな本気。たまにグーチョキパーやダイナマイトを繰り出すやつもいる。それだけ必死。

 

2、部門決定

大体落ち込むので、まぁこれも罰ゲームだと思ってがんばれと声をかける。

 

3、問題の抽出

現在の部門昨年比は100.0%、好調なのはAクラスで昨比105%、不調なのはBクラスで昨比90%、Bクラスを何とかする方針で行こうと決まる。

 

4、ミーティング

副店長・パートを交えて方針発表。

とりあえず欠品を無くして、新商品はスペースをとってでかでかをやってみようか、みたいになる。

 

5、売り場変更

写真を撮りまくる。特にビフォーアフターは重要。みんなでがんばってますよー写真もとても重要。

 

6、売上集計

4と5を繰り返し数か月、数値を見ると改善はしているものの昨比98%。ようし、ねつ造しちまえと大体110%くらいまでやってしまう。

 

7、発表資料作成

スーパー面倒くさい。副店長と一緒に作る。

エクセルで作ったりパワーポイントだったりFLASH(俺限定)だったりもする。

文字・グラフ・写真を織り交ぜ、社長の喜ぶツボを押さえたものが出来上がる。

Bクラス売上昨年比は地区で1番とかも入れとくとべネ。

 

8、ついに発表会開催

大体、どこの店も同じようなものを永遠発表することになる。超退屈。

どこで差をつけるか・・・そうだ!泣いちまえばいい!これで10点プラス!

嘘泣きの練習も必須である。

最後には、店長ありがとー(棒)、副店長ありがとー(棒)、パートの皆ありがとー(棒)で締める。

 

9、結果発表

100人の投票より、社長の1票が勝つので「えぇ・・・」みたいなとこが優勝することになる。拍手の量とか関係ない、社長がこれだと思うとこが勝つ。

北朝鮮喜び組みたいだよね。超ファック。

回を重ねるごとに、内容が被っていくんだけどそんなのお構いなしに発表会は続いていくのであった。