夏祭りのくじ引き屋は当たりが入っているのかを調査する

いくら費やそうが絶対に当たりが出ないくじ引き屋は以前youtubeで大人気だったわけだが、かなり問題になったにもかかわらず出店をする2019年時点の最新くじ引き屋には果たして当たりがあるのか、ちょうど近所の夏祭りで出店を見かけたので調査することにした。

 

広い公園だけにすごい出店数。そのうちくじ引き屋は2店舗。

1つはこれが当たると張り出してあり商品が無いタイプ。もう1つは壁・手前のテーブルに商品を敷き詰めるという昔ながらのタイプ。調査をするのはもちろん後者。

祭り自体の開催時間は16時から21時。発見時刻は16時半。ここから調査に入る。

大当たり くじびき はずれなしのデカい文字。これは期待できそうだ。

1回300円。既に長蛇の列になっていたが、その脇をするする抜けて当たり商品を確認する。

 

1等~3等 モデルガン

4等~6等 ポケモンカード遊戯王カード

7等 ベイブレードポケモンとかのゲームソフト

手前のテーブル(いわゆるはずれ)

・意味不明のデザインの剣・意味不明のデザインの弓・手榴弾・ビービ―ガン(BB弾発射するやつ)・BB弾50個入りパック・手錠・アラレちゃんに出てくる枝の先にうんこ(光る)・ドラゴンボールカードダス・ちっちゃいライト・振るとびよーんて伸びるやつ・スライム(ゲル状)

等々。どれも1個10円くらいのクソである。

遊戯王カードが並べてある壁をみると、3枚ほど抜かれている。これは、既に当たりが3回出ましたよというアピールである(実際には当たりは出ていない)。開始30分で4等~6等が3回も出ているなんてまずありえない。

怪しさ満載のくじ引き屋から3メートルほど離れた位置に立ち、いざ調査開始。

 

開始1時間経過。予想通りと言うか、チャレンジする人全員が手前のテーブルの商品をゲットしていく。これらは全て「はずれ」にカテゴリーされるものだ。

並んでいるのは、8割が小学生くらいの男の子。2割が女の子といったところ。中学生以上は並んでいない。後ろを通った中学生グループは「当たりでないよ」と話していた。うん、わかっているやつもいるな(教えてやれよ)。

 

18時になる。ここで店員がようやく動く。なにやら壁の商品を取ろうとしている。

ついに当たりが出たか。その手は7等ゾーンのとある箱を掴んだ。一体何だ。

確認してみると、箱の中身はカード3~5枚入りの袋がいくつも入っていた。

えぇ・・・、、どうみてもはずれである。

 

なんというか、7等が出た感動よりも、隣のチョコバナナの店に気を取られていた。

結構並んでいるのに、在庫が1つも無いのだ。

店員のおばちゃんはやけくそになりながら、まだ全然固まっていないチョコバナナを客に渡している。すげえ。

当然ながら、それを手にした客の手はチョコまみれになる。せっかくの浴衣の袖もチョコの攻撃を受けていた。しかしクレームを言い出す人はいない。これが夏祭りか。

 

引き続き、くじ引き屋を調査するが、続々とはずれくじを渡す子供たち。

基本的に男の子はビービ―ガン、女の子はうんこを選んでいた。

まぁ、ビービ―ガンの箱がはずれの中でも1番マシって感じだったが。

 

うきうきで列に並び、ビービ―ガンを手に絶望した表情で帰る男の子を何人も見る。

5人組の男の子たちが全員千円を握りしめチャレンジし、全員がビービ―ガン3個ずつ手に青い顔で去っていくのも目撃した。

悪魔の店だな。

 

また、5人組でそのうち1人だけが所持金全投入することもあった。

当たり前だが、全てはずれである。

他の子達が、次トルコアイス食おうぜって言っている脇で、もう金無いとつぶやくはずれを掴まされまくった男の子。もうこのお祭り中、会話に加わることは無いであろう。

 

榴弾やBB弾50個入りを選ぶ子もいた。後者は一体何に使うのであろうか。。

ドラゴンボールカードを選ぶ子もいたが、見てみてると、クリリン・ピッコロであった。いやいやいや、せめてゴッドのベジータとか入れてやれよと心の中で思った。

並ぶ前に当たりを確認する子供たちもいた。レアカードあると言って並んだ子の手にはビービ―ガンが握られていた(絶望した顔で)。

子供がくじやりたいって言うから並ぶ親子もいた。

当然、はずれであり、選んだ謎の剣に対し、こんなん100円で買えるわとマジ切れしている親もいた。こんな状況を作り出すくじ引き屋は鬼だな。

 

 

終了の21時になる。

ここまでの4時間半、当たりが出るのかを調査したが、唯一出たのは7等であり、しかも3回だけであった。その3回ですら、全てはずれのカードであった。同じ7等のベイブレードやゲームに店員の手は伸びることは無かった。

 

くじを買った人数は150人は超えていたであろう。だが、全員がはずれという前代未聞の事態で終了となった。

はずれの中でも1番選ばれていたのはビービ―ガン。しかしそれを見越してか、裏の在庫置き場にはデカい箱に詰められたビービ―ガンが山ほどあった。それを補充していく店員の動きも見事なものであった。

 

おそらく、全店舗の中で1番儲けが出たであろう。そうじゃなきゃ、はずれの番号を差し出す客に対し、笑顔でこのテーブルの中から選んでくださいね~なんて言えないはずだ。

1回300円、1回に対し回収できる金額はおそらく290円。凄まじい儲け率である。

 

まだ夏祭りは始まったばかりなので、引き続き調査していきたいと思う。

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絶対に当たりの出ないくじ引き屋 2019夏