スーパー店員の憂鬱・イトーヨーカ堂から来た男

スーパーは中途採用が新卒採用並みに多い。毎月毎月、誰かしら転職してくる。

ある時、イトーヨーカ堂からオオクボという男がやって来た。いきなり店長になった人間だ。有能なのであろう。

今となっては、パワハラで超有名となっているが当時はそれほどでもなかった。

 

当時から、ヨーカ堂はすでにセブン&アイ・ホールディングスの傘下となっていたのだが、頑なに「子会社のセブン」と語っていた。逆だろと誰しもが思っていた。

「夏ギフトでミスって北海道まで謝りに行ったわ」等、毎日武勇伝を全員に聞かせていた。全員、またかようぜーなと嫌々聞いていた。

そして、毎日のパワハラが日常となっていった。

 

副店長に対して、「お前図体だけだな(195cm)」と言っていたり(オオクボは150cm)、早番遅番体制を取っていたドライ主任に対し「何で朝から来ないんだテメエ」と勤務体制にまで文句を言ってきた。

俺も半年で始末書を2枚も書かされていた。その頃にはパワハラも最高潮に達し、いきなり寿司の主任が逃亡した

それと当時にオオクボのパワハラが暴かれ、即、他県への異動が決まった

 

異動が決まった瞬間、全員大喜び

いままで誰もしゃべらなかった事務所では会話が開始され、どの部門も勤務体制を戻し、サビ残ばっかりだったのに一気に残業の申請が上がることとなった。

子供の行事で日曜日に休みを取ることすら禁止されていたので、当時の上司は大喜びであった。

 

オオクボは異動した後も、次の店舗で問題を起こし、オオクボの件について他店舗から電話が来るほどであった。

オオクボはその後埼玉県を中心に異動しまくることになる。

 

いつだったか、閉店前にレジの金を狙った集団にボコボコにされ、全治1ヶ月の入院となったと情報が入った。

素直にそのまま死なねーかなと思った。