伝説の大学8年生

大学に8年間在籍する人間なんて、ハチミツとクローバーの森田忍ともう1人くらいしか知らない。この間秋葉原のカラオケでオールし、このブログにも何度か登場している北海道の先輩(監督)である。

幼馴染が家の都合で5年生になったり、友人が4浪したりとそれに近い人間はいるが、マジで8年大学に在籍した人間は監督しか知らない。

 

その気になれば東大に入れた(ラサール卒)が何故か都立大に進学した監督。出会いは俺が大学3年の時に遡る。当時、監督は映画を作っていた。5部作のうちの3作目だ。なので自然と監督と呼ぶようになった。その前にゼミで一緒だった大佐が、監督が映画に出演してくれる人を探していると話を持ちかけてきた。単位もわりと余裕で就活も終わっており、幽霊サークル部員だった俺は暇だった。Zガンダムが好きだから話合うんじゃない?ってことで参加することにした。ちなみにこの時点で監督は大学5年生である

 

キャンパスのある南大沢には陸上サークルの大会で何度か来たことがある。でも都立大に入るのは初めてだ。ぐるぐる周ってみると、理想の大学って感じがした。広々していて羨ましい。監督は建物の一室ですでに撮影をしていた。

で、なんか知らないけど仲良くなった。2回目の大学4年と言っていたが、翌年同学年になるとは思ってもいなかった。俺の方が先に卒業することも。

さらに監督はディープなオタクであり、自宅アパートはものすごいことになっていた。

等身大フィギュア(シャナ、イリヤスフィール)に壁一面を埋める千を超える通常のフィギュア、200丁を超えるライフルに超合金アクエリオンや抱き枕と、生活スペースを圧迫しまくっていた。パソコンも6台くらいあった。メインパソコンは編集作業もあり、当時では破格ともいえるスペックに改造していた。

 

数か月に及ぶ撮影は終わり、学園祭で上映となった。なんと自分の大学と日時が被ってしまったので、ゼミの出店と映画と両方参加していた。

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今は無きサークル、映像製作研究会

設営が終わると、エロゲ―を始める監督。

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FATEを始める監督

この年は完成せずオープニングだけが、翌年前編が、さらに翌年後編が上映されることとなった。

当然、俺は先に大学を卒業しており働いていたが、学園祭には駆けつけていた。7年次・8年次にはこのサークルには監督1人しかいない状態だったからだ。

7年次には全力で遊んでおり、全国の風俗を巡ってハレンチマスターの称号を得ていた。(早く卒業しろよ。)

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ハレンチマスターの称号

この称号はその後奥さんに見つかり、ビリビリにされ捨てられることとなる。

8年次には、1年と同じ授業に出るのは辛いと言っていたが無事卒業となった。

 

そして現在は地元、北海道に住居を構え、働きながら映画を撮っている。5部作の5作目だ。副題が関東最終決戦。撮影は、北海道・東京・名古屋で行われる。シナリオが50ページを超えているので、前・後編合わせて2時間ほどになるらしい。今は出演者募集をしているところ。でもそこで作業が完全にストップしてしまっているのが監督らしい。おそらく始動は来年の春以降であろう。ちなみに4作目は2016年に撮った。徹夜ありの強行スケジュールだった。撮影日以外は俺もフォトショップで製作手伝いをしていた。

 

3作目の時、報酬として、ローゼンメイデン水銀燈翠星石蒼星石のフィギュアを頂いた。そして今は5作目の報酬として、けいおん!中野梓あずにゃん)フィギュアを既に頂いている。責任重大だ。

そんな監督も今はドラクエウォークにはまっているが、沈静化したら映画の方に舵を切ってくれるであろう。

映画公開予定は2021年。たぶん完成しないな。