恵方巻き巻き

とうとう恵方巻き本番が来てしまった。2月3日の節分である。

おはようございまーすと緩い出勤をしたら寿司部の連中はすでに出勤して数時間過ぎていたらしく、3分の1くらいは死にかけていた。前日の包材の片付けにかなり時間を取られていたことも影響したのかもしれない。

おいおいまだ開店前だぜとさっそく作業に取りかかろうとするが、元々そんなに広くない作業部屋にかなりの人数が押し込まれており、俺の作業スペースは40cmほどしかない。

おいおい狭すぎるぜヒューと心の中で思いつつ恵方巻きを巻き巻きしていく。

 

俺の担当は細巻き。普段はただの細巻きとして売り場に並ぶが、この日は恵方巻細巻きとして売り場に並ぶ。一体どこが恵方なんだかと思いながら巻いていく。パックに詰めたらラベル機の脇にポイーだが他の恵方巻きもあるのですでにしっちゃかめっちゃかになっている。そして本命の海鮮恵方巻きだかは作業場の外の台にどかどかと置かれている。

今は冬だからまだいいとして、夏場だったら開店前に全部腐るんだろうなとブラックな想像をしつつ、山のように積み重なった恵方巻きにラベルを貼っていく。ラベルを貼るだけの人がいるがどうみても間に合ってない。売り場に並べる人もいるがどうみても間に合ってない。そして間に合っていないまま開店。

 

今年は月曜平日なので土日と比べるとすごく平和な立ち上がり。客足よりも恵方巻きの方が数が多く売り場はすぐ埋まった。数は少ないにしろ、客は恵方巻きを手に取っていく。そして一見満遍なく売れているように見えて時間が経つごとにめっちゃ偏りが出てくる。売れて1コもない恵方巻きAに対して死ぬほど山積みになっている恵方巻きBとか。こりゃあ半額セール大変そうだなぁとか余計な事ばかり考えて巻き巻きしていた。

 

しかし平日というのは客でごった返すことがなくて店員としては楽で非常に助かる。

クリスマスといいイベントの日はすべて平日がいいな。