お客さんからの予約にルールが出来た日

スーパーでは普段売っているもののほかに、予約で商品を指定できる。たとえば青果でフルーツ盛り合わせを注文、とか。グレープフルーツとパイナップルでなど中身やらサイズ、値段もある程度は指定が可能。その辺は店舗によって自由な設定が可能。だった。

しかしある時、予約について全店全部門同一で明確な規定が記された。

それは、パン屋で298円のサンドイッチを400個予約したいというものが発端だった。

 

内容はタマゴなどベーシックな中身で1個298円にというものだった。受け渡しは午前中。どう考えても製造が間に合わないのでその店舗主任は本部に応援を依頼。そして当日、朝4時から本部の応援者が4人来て、店舗従業員と共にせっせと作り出した。

結果的に製造は間に合い、客に無事渡すことが出来、売り上げにも繋がった。だが、客が漏らした一言で本部スタッフが大激怒することとなる。

 

それは「転売」である。

商品を予約してそれをそのまま転売するなんてことはそれまで無く、それを知った本部応援スタッフは当たり前だがマジ切れ。朝早く起きてわざわざ店舗まで行って手伝わされてその目的が転売だからね。その店舗には二度と応援には入らない事が決まった上、数日で予約に対して明確な基準が全店全部門に流れた。

自由に予約を決めるのは不可能となり、数量・金額・内容を事前に本部に必ず報告することが決まった。それから、この商品以外は予約不可、と予約限定商品が生まれることともなった。もちろん、予約目的が転売の場合は予約自体受け付けないことも決まった。

 

応援スタッフは怒っていたが、当の主任には何もペナルティが無かった。なぜなら副部長と仲が良かったから。こういうとこがブラックなんだよなぁ。